「入園説明会・園見学会」って、どんなもの?|品川区花房山目黒駅前保育園333

東京児童協会が運営する保育園、こども園では、早くも来年度の入園に向けた行事が始まりつつあります。その一つが、令和5年度の入園を希望される方を対象とした入園説明会、園見学会。

これまでに参加経験のある方なら、入園説明会がどういうものか大体お分かりかと思いますが、「入園説明会ってどんな感じ?」「どこを見ればいいの?」「申し込み方法は?」と、疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、『花房山目黒駅前保育園333』で6月に開かれた入園説明会の様子をお伝えしながら、説明会の流れや、知っておきたいポイントなどを紹介いたします。

コロナ禍の制限のなかで開催

まずは、日程確認。 すでにスケジュールが確定している園 もあれば、未定のところもありますので、各園のホームページで入園説明会、園見学会の日程をご確認ください。

東京児童協会運営保育園

また、園によっては、新型コロナウィルス感染症対策から、人数制限や事前予約を設けている場合もあるので、その点も併せてご確認くださいね。

さて、ここ『花房山目黒駅前保育園333』では、各回の定員枠を5組5名でとし、この日は定員いっぱいの5名の方が参加。

コロナ禍以前は、園児たちの様子を間近で見られるよう保育室で行なっていたのですが、現在は在園児の保護者の方にも入室を遠慮していただいている状況。説明会もエントランス付近のお部屋での開催となりました。

入園説明会の流れ

いよいよ説明会開始。まずは園長の岩本先生の簡単な挨拶から始まります。次に、メインを託されたのが、副主任の四條先生。資料をプロジェクターで映し出し、一つひとつ丁寧に説明をしていきます。

「法人の理念」、「園の理念・方針・目標」、「園の概要」、「給食」、「ご家庭で準備していただくもの」などを案内します。

そしてエントランスや、保育室、ランチルーム、トイレ、調理室などの施設環境を写真で紹介。さらに、子どもたちの遊んでいる姿や、お散歩、食事、イベント活動などの様子などを年齢別、クラス別にわかりやすく紹介します。

しかし写真だけでは、職員と子どもたちが実際にどんなふうに触れ合っているのかが、いまひとつ伝わりません。そこで、できるだけ保護者の方に普段の様子を知ってもらえるように、0歳児の日常のひとコマひとコマを撮影した動画も交えて紹介していきます。

説明会が進み、質疑応答の時間では、準備するものや、お迎えの仕方など、入園後の具体的なことに関する質問が多くありました。こうして、入園説明会は終了。

最後に遠目ではありますが、保育室での子どもたちの様子を30分ほど見学、リアルな保育園の日常を知ってもらいました。

園によって多少異なる部分はありますが、大まかな流れは、このようになります。もちろん、分からないことなどがあれば、質疑応答のとき以外でも対応可能です。

説明会で起こったエピソード

じつは、この説明会の中で、こんなエピソードがありました。説明会の最中に、泣き止まない赤ちゃんを抱いた保護者の方が席を立ち、扉の外で子どもをあやそうとしていたところ、岩本園長がすっと歩み寄り、その赤ちゃんを抱き寄せたのです。

「ほかの方のご迷惑になるので、パンフレットだけもらって帰ります」と言う保護者の方に、「私が見ていますから、よろしければ最後まで説明を聞いていってください」と。

そして、園長が抱っこしてしばらくすると、赤ちゃんは泣き止み、そしてスヤスヤと眠ってしまったのです。その結果、途中で切り上げて帰ろうとしていた保護者の方も、最後まで参加することができました。

ほかにも、眠った赤ちゃんがいればチェアを差し出したり、事前におもちゃを用意していたり、保護者が退出する際には気さくに声をかけたりと、岩本園長の細やかな配慮が印象的でした。

「大きなおうちのなかで、みんなが支え合う」という理念


これらの気配りについて園長に尋ねると、このような答えが返ってきました。

「大きなおうちのなかで、みんなが支え合って、育み合うというのが、当法人の理念です。ですから、大きなおうちのなかで、だれか困っている人がいたらサポートをするのは当然。なにも特別なことではないんです。私だからそうした行動をしたのではなく、当法人の姉妹園、どの園の園長、保育士でも、同じ行動を取ると思いますよ」。

保育園選びで大切なこと

「最近ではとくに、入園説明会をオンラインで行なってほしいというご要望もありますが、しかし、オンラインではお伝えできないこともあります。ですから、保護者の皆さんには、あえて保育園に足を運んで、〝パンフレットでは分からないこと〟を知っていただきたいと思います」と、園長として長く保育に携わってきた岩本先生は言います。

「たとえば、『理念が、ちゃんと現場に根づいているか』・『子どもたちが目を輝かせて遊んでいるか』・『職員が笑顔で対応できているか』・『園全体で子どもたちを見ているか』・『保育士が保育を楽しんでいるか』」。

「人にも個性があるように、保育園によっても特色が異なります。そして、たとえどれだけ立派な理念や教育目標を掲げ、充実したプログラムを用意していても、それが子どもたちに反映されていなければ看板倒れということになりますし、それらをどのように子どもたちに伝え、教えていくのかも保育園ごとに違います」。

「ですから、その園の特色や、雰囲気、空気感といったものがそれぞれのご家庭の求めるものと合っているのか、さらにお父様お母様なかで、お子さんがその園で楽しく過ごす姿を明確なビジョンとして思い描くことができるのか……。説明会、見学会では、そういったことをしっかり感じ取っていただけるといいと思います」。

ONE ROOF ALLIANCE ワンルーフアライアンス

ONE ROOF ALLIANCE ワンルーフアライアンス
現在、都内22の認可保育園と認定こども園を運営する「社会福祉法人東京児童協会」と、企業主導型保育園や学童保育の運営、海外への保育事業を展開する「株式会社ONE ROOF」が主体となり、新しい子育て社会を実現していくネットワークです。