0歳でおこなう行事はたくさんあります。行事には、赤ちゃんの誕生を祝ったり、健やかな成長を願うなどのさまざまな意味があります。また、保育園に通っている場合には、保護者参加の行事を取り入れていることも。
一つひとつの行事を大切に迎えるために、知っておきたい0歳でおこなう行事についてご紹介します。
お七夜とお宮参り
赤ちゃんが生まれて1ヶ月頃までにおこなう行事として、お七夜とお宮参りがあります。それぞれの行事について見ていきましょう。
お七夜
お七夜とは、産まれた翌日を生後1日目として数え7日目にあたる日に、赤ちゃんの健やかな成長を願って行うお祝いです。昔は産後すぐに亡くなる子どもも少なくなかったので、生後7日目を無事に迎えられたことを祝うという意味がありました。
お七夜では、祝い膳を食べてお祝いをする方法が一般的です。家族だけでおこなう場合もありますし、祖父母や親せきなどを招く場合もあります。また、子どもの名前を紙に書いて披露する、命名式も同時に行うことがほとんどです。命名式では、半紙などに子どもの名前を書いて披露をします。最近では、おしゃれなデザインのものなど、さまざまな種類の命名書も販売されていますので、活用しても良いでしょう。
赤ちゃんの成長を願うお七夜ですが、生後7日目の頃は、お母さんの疲労も抜け切れておらず、体調が優れないことも少なくありません。赤ちゃんとお母さんの体調を一番に考え、家族だけで簡単に行ったり時期をずらすなどの配慮も大切です。
お宮参り
お宮参りとは、子どもの誕生を神様に報告し、健やかな成長を願い参拝する行事です。生まれた土地の氏神様に参拝する方法が一般的ですが、厳密に決まりはありません。参拝をしやすい神社を選ぶと良いでしょう。参拝をするのは生後1ヶ月の頃です。
男の子は生後31日目、女の子は生後32日目とされていますが、天候や気候、赤ちゃんとお母さんの体調を考慮して、時期をずらしても問題ありません。寒すぎたり暑すぎたりと負担となる場合には、大幅に時期をずらしても良いでしょう。
神社ではお参りのみでも良いですし、ご祈祷をしてもらうこともできます。ご祈祷は当日受付を行っている神社が多いですが、事前に確認をした方が安心です。
赤ちゃんの服装は祝い着が一般的で、父方の祖母が抱いて晴れ着を羽織らせます。しかし、最近ではベビードレスで参拝する方も多く、祖父母は参加せずに両親と赤ちゃんだけで参拝したり、母方の祖父母も参加することも少なくありません。形式を気にし過ぎずに、家族にとって一番良い形で晴れの日を迎えましょう。
お食い初め
お食い初めとは、生後100日の頃に、赤ちゃんが食べ物に困らないこと、健やかに成長することを願っておこなう行事です。準備するのは、鯛の尾頭付きや赤飯、煮物などの祝い膳と歯固め石です。歯固め石には、丈夫な歯が生えてくるようにとの願いが込められています。
お食い初めという名前ではありますが、赤ちゃんに実際に食べさせるわけではありません。食事を箸で口もとに運び、食べさせる真似をします。食べさせるのは、一般的には養い親と呼ばれる、身内の最年長者です。祖父母を招く場合には、男の子は祖父に、女の子は祖母に担当してもらいましょう。家族だけでおこなう場合には、両親が担当します。
最後に、歯固め石に箸を当て、赤ちゃんの歯茎に箸で軽く触れることで、お食い初めの儀式は完了です。生後100日頃におこなう行事ではありますが、赤ちゃんの体調などを見ながら日にちを決めお祝いをしましょう。
初節句
初節句とは、生まれて初めて迎えるお節句です。健やかな成長を祈るとともに、厄除けの意味があります。男の子は生まれて初めて迎える5月5日の端午の節句、女の子は3月3日の桃の節句が初節句です。生後間もない場合は、翌年に行うことも少なくありません。
男の子と女の子のそれぞれの初節句についてご紹介します。
男の子の初節句
男の子の初節句は、生まれて初めての5月5日に行います。鯉のぼりや兜を飾り、祝い膳を食べてお祝いをする方法が一般的です。祝い膳には、ちまきや柏餅、出生魚であるブリやお祝い事の定番である赤飯などを食べることが多いですが、厳密に決まりはありません。
初節句の頃には、まだ離乳食の場合が多いので、華やかな離乳食を用意することもおすすめです。
女の子の初節句
女の子の初節句は、生まれて初めての3月3日に行います。雛人形を飾り、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物、ひし餅やひなあられを食べてお祝いをする方法が一般的です。
男の子の初節句と同様に、離乳食の時期に行うことが多いので、ひな祭りらしい離乳食を用意しても良いでしょう。
保育園でおこなう0歳児の行事
保育園では季節の行事や保護者参加の行事など、多くの行事を取り入れています。0歳児から保育園に通うご家庭の場合には、家庭での行事だけでなく保育園でおこなわれる行事も把握しておきましょう。保育士やお友達と一緒に季節の移り変わりを感じたり、行事を楽しみに待つ経験をするなど、0歳児の行事参加にはさまざまな意味があります。
また、入園式や運動会、発表会など、保護者参加の行事も少なくありません。行事に参加することで、普段は見られない保育園での我が子の姿を見て成長を感じられる場面も多く、有意義な時間となるでしょう。しかし、0歳児は特に保護者と離れることを嫌がることが多くあります。園によっては、離れずに一緒に参加できるような工夫を行っている場合もありますので、園側との連携を取りながら、無理なく参加できる方法をとりましょう。
親子でコミュニケーションをとる良い機会ともなりますので、親自身が子どもとの時間を楽しむことも大切です。また、保育園で保護者が参加せずにおこなう季節の行事は、自宅でも取り入れてみると良いでしょう。子どもにとって「行事を楽しみに待つ」ことは良い経験となりますので、積極的に取り入れてあげてみましょう。
まとめ
0歳でおこなう行事には、さまざまな意味があります。お母さんと赤ちゃんの体調を考慮しながら、一つひとつの行事を家族で楽しみましょう。また、写真に残すことで、後に見返し成長を感じることもできます。
保育園での行事は、負担とならないように園と連携をとりながら、子どもと一緒に楽しむことが大切です。