東京児童協会が運営する「神田淡路町保育園」で、敬老の日に向けたフォトフレーム作りイベントが開催されました。これは、「株式会社シミズオクト」(以下、シミズオクト)とのコラボで実現した企画。イベント当日は、シミズオクトスタッフ自らが講師役となり、子どもたちを手厚くサポートしてくれました。
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日頃お世話になっている祖父母に!「フォトフレーム製作イベント」開催
8月某日、9月19日の敬老の日に向けた、祖父母にプレゼントするためのフォトフレームを子どもたちが一から手作りしました。この企画は、シミズオクトとの共同企画。じつは、東京児童協会とシミズオクトとのコラボ企画は今回で2回目の実施。
1回目は、同協会運営の「台東区立たいとうこども園」で開催された、卒園製作としてプランター作りを行いました。
どちらもシミズオクトから提供された端材を使ったモノづくり企画。捨てられてしまう端材を役立てたいと日頃から思っていたシミズオクト。そして、社会との関わりとSDGs活動を積極的に保育に取り入れている東京児童協会。それぞれの思いが、フォトフレーム作りというステキな企画実施につながりました。
シミズオクトのお仕事を知り、SDGsにもつながるモノづくり
「敬老の日は、おじいちゃんおばあちゃんに感謝をする日だよね」。先生から子どもたちにあらためて話しをすることで、製作する過程を楽しむのはもちろん、目的もしっかり理解する子どもたち。
まずは、スタッフがモニターを使って丁寧にシミズオクトの紹介をしてくれます。シミズオクトでは、アーティストのコンサートや、各種ステージ、テレビ番組など、多様なシーンで必要な大道具を作る仕事があることを教わります。
さらにイベントの進行管理や、装飾品の製作、会場の清掃など、さまざまな人が働いていることも学びます。
企業の「仕事内容や働く人」に興味津々の子どもたち。お父さんお母さんが普段働いてくれていることに感謝をするきっかけにもなりそうですね。
「シミズオクトでつくる舞台セットに使われる『木材』は何から出来ているかわかるかな?」という質問に、「木!」と即答する子どもたち。
ですが、大小さまざまな舞台セットを製作するうえで、どうしても残ってしまう「端材」の存在も知ります。この端材こそが、今回使用する材料になっていることも理解しました。
「モノづくりを介して、だれかに喜んでもらったり、捨てられてしまう端材をもったいないと思ってもらえるきっかけになったらうれしいです!」とシミズオクトスタッフからの言葉をしっかり受け止めた子どもたち。
おじいちゃん・おばあちゃんに感謝を込めてフォトフレームを製作
いよいよフォトフレーム作りがスタート。一つひとつカットされた端材は、子どもたちがさわっても安全なように、すべてヤスリがけされています。シミズオクトがしっかり安全対策を行っているので、幼児でも安心して作業に取り組むことができます。
実際にヤスリがけをする前の端材をさわって、ザラザラする感触の違いを体感しました。
また材料や、使用する道具、作り方がていねいに記されたイラスト入りの説明書も配付され、フォトフレーム作りがスムーズにできる工夫も。
子どもたちの最初の作業は、おじいちゃん・おばあちゃんに向けたメッセージを考えること。フォトフレームの裏側に、感謝のメッセージを丁寧に書き記していきます。
「だいすき」・「ありがとう」・「ながいきしてね」など、子どもたちからおじいちゃん・おばあちゃんに向けた感謝の言葉やイラストで、心温まる思いを届けます。
端材パーツを組み合わせる工程を細かく教えてくれるシミズオクトスタッフ。これから自分たちが行う工程だけに、みんな真剣!
ボンドを使って端材を接着していきます。「どうしてのりじゃなくて、ボンドを使う必要があるの?」という素朴な疑問に、「木材と木材を貼り付ける場合は、のりだと接着しづらいから、接着力が強いボンドを使う必要があるんだよ」ということを教わります。
シミズオクトスタッフや保育士のサポートもあって、スムーズに製作する子どもたち。
ボンドを付けたら、パーツを組み合わせてしっかり貼り付くように、角を合わせて手でギュッと押さえます。すべてのパーツを組み合わせたら、そのまま乾燥させれば、9割完成!
フォトフレームを装飾!
フォトフレームのボンドが乾いたら、最後は装飾作業です。布やリボン、シールなどのもったいない端材を、デコレーションパーツとしてシミズオクトからプレゼントしてもらう、うれしい特典も!
豊富なデコパーツに目をキラキラさせながら、じっくりパーツを選びます。
キラキラ光るシールやビーズを付けたり、レースで枠を型どったり。ちびっこデザイナーたちは、大切な人を思って細かい作業を丁寧に、楽しみながら進めていきます。
女子力の高い先生のフォトフレーム装飾に、「かわいー!」と大絶賛の子どもたち。
自分がデザインして装飾したフォトフレームがついに完成! 捨てられてしまう端材が、企業と保育園のコラボ企画によって、心温まるステキなプレゼントになりました。
自分たちで一から製作したフォトフレームの完成に、満面の笑み! 作品も笑顔も100点満点。
子どもたちの素朴な疑問は学びにつながる
今回のイベントでは、質問コーナーも設けられました。子どもたちの質問に一つひとつ丁寧にシミズオクトスタッフが回答してくれます。
紙は何でできているの?という質問には、じつは細かく砕いた木が材料になっていることを知り、驚く一同。
どうして(フォトフレームの)パーツに溝が付いているの? フォトフレームはどうして長四角なの?といった質問には、L型という写真のサイズに合わせてカットされていることを知ります。
さらに、ゴミになる端材をどうして使うの?というするどい質問には、シミズオクトで使用する木材は、大型のものが多く、小さな端材は使い切れない場合が多くなってしまうことも教えてもらいます。
「みんなも普段から余った画用紙をリサイクルして無駄にしないよね。それと一緒だよ。」と保育士から、子どもたちの「気づき」につながる言葉が投げかけられます。
「リサイクルできること」・「物を大切にすること」は、子どもたち自身が普段から実施していることだけに、なるほど!と合点がいった様子。
端材が子どもたちの手によってステキなプレゼントに生まれ変わりました。心温まるメッセージも添えられた、世界に一つだけのフォトフレームに、おじいちゃん・おばあちゃんもきっと感動してくれるはずです。