「神田川ほとりに花咲く保育園」で、地域交流を兼ねた焼き芋イベントが、近隣の「日輪寺」で開催されました。園では決してできない体験だけに、子どもたちもワクワク。焼き芋は当日のおやつとして提供され、子どもたちにとってもうれしい1日に。
地域交流でつながる輪
「神田川ほとりに花咲く保育園」で実施された焼き芋イベントは、文京区にある歴史あるお寺・「日輪寺」の住職が、地域との交流を持ちたいと始めた活動によって実現したもの。地域との交流を考えていた同園にとって願ってもない話。
知識を詰め込むだけの学びではなく、幼いころから「生きる力」を育む活動が大切で、地域の子どもたちとも積極的に関わりを持っていきたいと話してくれた住職。
これまでも、お寺の協力のもと、七夕や、送り火、迎え火などを保護者も交えて行ってきました。
お寺で焼き芋体験
当日は、3、4歳の園児たちがサツマイモを持って園からお寺に歩いて向かいます。一般の道路を歩くのは危険も伴いますが、「横断歩道を渡ること、飛び出さないこと、白い線の中を歩くこと」などの注意点をおさらいしてからいざ出発!
お散歩にもぴったりの徒歩10分ほどの距離にあるお寺に到着。住職からの挨拶を終え、まずは手を合わせて本堂に向かって、焼き芋をさせていただく報告を兼ねて、みんなでご挨拶。
さっそく、焼き芋に必要な葉っぱを1人1枚ずつ拾ってから向かいます。
焼き芋を行う本堂の裏手に回ると、事前に用意してくれていた山盛りの落ち葉、そして都内であることを忘れるくらいの自然たっぷりの環境が広がっています。
持参したサツマイモを落ち葉に投入前に、焦げないように各自アルミホイルでしっかり巻いておきます。
いよいよ、アルミで巻いたサツマイモを落ち葉に投入! それぞれ拾ってきた落ち葉をサツマイモの上にのせ、さらにお寺のスタッフが大量の落ち葉をかけて準備万端!
落ち葉に火が付けられると、周囲はモクモクの白い煙と焚き火独特の匂いが広がります。「燃えてる〜!」「すご〜い!」「パチパチ音がする!」と、大きな焚き火に大興奮の子どもたち。
落ち葉から出た煙が徐々に上がっていく様子に、「お空に飛んでいった!」「あそこまで続いてる!」と大喜び。
最初は小さかった火がどんどん大きくなると「あったかいね〜!」と、焚き火で暖をとる場面も。焼き芋ができるまでは数時間かかるため、一旦園に戻ってそのときを待つことに。
園で昼食、お昼寝を経て、おいしく焼けた焼き芋を受け取りに再度お寺へ。住職やお寺のスタッフが、みんなの焼き芋を取り出してくれます。
焚き火から取り出されたちょっぴり焦げた匂いを放つ焼き芋を、ひと目見ようと住職の周りは大混雑。「早く食べたい!」と、期待に胸を膨らませます。
焼き芋を手に「ありがとうございました!」と感謝の言葉を口にして園に戻ります。
お楽しみのおやつタイム。今日のメニューはもちろん、焼き芋! さらにアップルパイも一緒にいただき、この日のおやつはいつもよりちょっぴりボリューミー。
自分で拾った落ち葉を入れて、大きな焚き火で焼いたサツマイモは、言うまでもなく美味。「おいしい!」と満面の笑みであっという間に完食!
園ではできないことを子どもたちに体験させてあげられるまたとない機会。今後も積極的に地域交流活動をしていきたいと園長は言います。子どもたちにとっても、きっと思い出に残る体験になりましたね。