2歳児向け運動遊び12選|ゲーム形式・室内でできるアイデアと注意点を紹介

「2歳児と運動遊びをしたいけどいつも同じ遊びになりがち」
「どこまでさせて大丈夫なのか、怪我をしないか心配」

など、2歳の成長に合わせた遊びにお悩みではありませんか?

子どもの成長に合わせて運動を取り入れた遊びもしたいけど、「もう2歳、されど2歳」と迷いながら、新しいことに挑戦させたい気持ちと安全面への配慮で板挟みになっている方も多いと思います。

1歳と比べて自己主張をするようになる2歳頃は、新しいことへの挑戦と達成する喜び・自信を身に付けることに加え、友だちと一緒に遊ぶ、といった社会性への第一歩を踏み出すうえでも重要な時期です。

今回は、2歳児と一緒に楽しめる運動遊びについて、保育現場を詳しく知る当法人の知見をもとに、心身の発達をサポートするのにも役立つアイデアを交えながらトータル12選紹介します。雨の日でも楽しめる室内での運動遊びもピックアップしていますので、新しい遊びを取り入れる際の参考としてぜひお役立てください。

2歳児と運動遊びをするねらい

2歳児と運動遊びをするねらいは、健やかな心身の発達を促すことにあります。1歳児と比べて運動能力も発達している2歳児は、できることが格段に増えるのと同時に、精神面でも自我が芽生えて自己主張をし始めるため、身体機能だけでなく精神面の成長もサポートすることが大切です。

厚生労働省が公表している「保育所保育指針について」によると、2歳児の発達や運動能力には以下のような特徴があるといわれています。

子どもは、この時期、歩行の機能は一段と進み、走る、跳ぶなどの基本的な運動機能が伸び、体を自分の思うように動かすことができるようになり、身体運動のコントロールもうまくなるので、リズミカルな運動や音楽に合わせて体を動かすことを好むようになる。同時に指先の動きも急速に進歩する。

引用:保育所保育指針について|厚生労働省

具体的には、以下のようなことができるようになっていく年齢です。

  • 記憶をもとにした喜怒哀楽が出るようになる(思い出し泣き・笑いなど)
  • かけっこやジャンプができるようになる
  • 着替えや食事が少しずつ自分でできるようになる
  • 少しずつ自分で排泄ができるようになる
  • 鉄棒などにぶら下がることができるようになる
  • 音や音楽に合わせてリズムが取れるようになる
  • 三輪車がこげるようになる

これらは、個人差があるためあくまで目安です。

運動遊びには、このような心身の発達を促すねらいがあります。しかし、一番大切なのは「一緒に楽しむこと」です。運動遊びを通じて体を動かす楽しさを伝え、「またやってみたい」「もっとこうしてみたい」という気持ちを育みましょう。

次項では、これらのポイントを踏まえて、実際に親子で取り組めるおすすめの運動遊びを紹介していきます。

すぐにできる2歳児の運動遊びのアイデア8選と雨の日に室内でできる運動遊び4選を紹介します。

【すぐできる!】2歳児向け運動遊びおすすめ8選

床に転がったカラーボールを笑顔で見つめる未就学児の兄弟

早速、すぐにできる2歳児向けの運動遊びを8選を見ていきましょう。
道具の準備無しですぐに取り組めるものもあるので、ぜひ参考にしてください。

おにごっこ・追いかけっこ

2歳児と運動遊びをするなら、おにごっこや追いかけっこがおすすめです。何も準備せずにすぐに遊べるので、手軽な遊びとして取り入れられます。

2歳児との追いかけっこであれば、それほど広いスペースがなくても問題ありません。遊具の周りをくるくる走ったり、だるまさんがころんだの要領で少しずつ近づいたりして、いろいろなアイデアを取り入れながら楽しむと良いでしょう。

縄跳び

2歳児との運動遊びには、縄跳びもおすすめです。とはいえ、まだまだ自分で縄跳びを回しながら飛ぶことは難しいので、縄跳びを地面に線のような形で伸ばして置き、その上を飛び越えるだけでも十分に楽しめます。

また、慣れてきたら縄の片方を柵や支柱などに結んで固定し、片方を左右にくねくねと動かして、その上を飛び越える「にょろにょろヘビ」も楽しいですよ。

サーキット遊び

2歳児と運動遊びをするなら、サーキット遊びで楽しんでみるのはいかがでしょうか。サーキット遊びとは、遊具や遊び道具などで作った障害物をクリアしていく遊びです。

スタート地点とゴール地点を同じ場所にすることで、何度でも繰り返し遊べる特徴があります。障害物と言っても、難しいものを用意する必要はありません。

遊具を潜り抜けたり、小さな坂をつくって上り下りしたりするだけでも十分楽しめます。

ボール遊び

ボール遊びは、2歳児のみならず、幼稚園児や小学生になっても楽しめる遊びです。

最初はキャッチすることが難しいので、ペットボトルや牛乳パックなどで簡単な的をつくって、的当てやボーリングの要領で遊びます。

このときボールは、軽くて柔らかい素材のものを使用しましょう。カラーボールやぷよぷよとした感触の柔らかいボールを使用すれば、2歳児でも投げやすいのでおすすめです。

花びらキャッチ

花びらキャッチも、2歳児におすすめの運動遊びです。梅や桜の花びらがひらひらと飛んでくる場所で、空中キャッチを楽しみます。

花が咲いていない場所で挑戦する場合は、ティッシュやハンカチで行うのも良いでしょう。また、室内であれば、折り紙やチラシを千切って紙吹雪をつくり、投げてキャッチする方法もあります。

フラフープでけんけんぱ

片足立ちやジャンプができるようになってきた2歳児と運動遊びをするなら、フラフープでけんけんぱがおすすめです。

フラフープをいくつか地面に並べて、片足ジャンプや両足ジャンプで輪の中を飛んでいきましょう。難しい場合は、一つの輪に両足が入る形でジャンプする方法でも遊べます。

ソフトブロックの階段・滑り台

2歳児と運動遊びをするなら、ソフトブロックを使って、階段や滑り台をつくって楽しむのもおすすめです。ソフトブロックとは、クッション素材でできたカラフルな大型ブロックのことです。

三角形や正方形、長方形などさまざまな形があるため、組み合わせ次第でいろいろな立体物がつくれます。階段や滑り台などをつくって、室内でも体を動かす遊びを楽しめます。

トンネル遊び

トンネル遊びは、その名の通りトンネルを作ってくぐる遊びです。トンネルの作り方はさまざまで、大人が四つん這いになってトンネル役をしたり、ソフトブロックでトンネルを作ったりすればすぐに楽しめます。

また、キッズ向けのテントトンネルを活用して、トンネル遊びをするのもおすすめです。トンネルの出口で「いないいないばあ」をすれば、さらに盛り上がります。

ここまでは、2歳児と外で楽しめる運動遊びを中心に紹介してきました。とはいえ、真夏や真冬、雨の日など、外で遊べない日もありますよね。そこで次項では、雨の日でも楽しめる2歳児向けの室内運動遊びのアイデアを紹介します。

【雨の日でもOK】2歳児向けの室内でできる運動遊びのアイデア4選

雨が降っている様子を窓越しに眺める3人の子どもの後ろ姿

ここからは、雨の日にもできる2歳児向けの室内運動遊びのアイデアを4選紹介します。

雨の日だけでなく、真夏や真冬などの外で運動することが難しい季節にも楽しめるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

マット運動

マット運動は、2歳児におすすめの室内でできる運動遊びです。ご家庭で取り組む場合は、布団や薄手のマットレス、クッションフロアマットを活用すると良いでしょう。

前転や後転のような運動は難しいので、横向きにコロコロ転がるだけでも全身を使って遊べるのでおすすめです。親子で遊ぶ場合は、向かい合わせに座って両手両足を合わせ、前後に引き合いながら「ぎっこんばったん」と動かすのも良いですね。

かくれんぼ

かくれんぼなら、雨の日でも2歳児と室内で運動遊びができます。運動遊びというと、スポーツや筋力トレーニングなどのイメージがある方も多いでしょう。

しかし、2歳児にとっては、さまざまなポーズを取るだけでも体の動かし方を身に付けたり、柔軟性をアップさせたりするのに役立ちます。

かくれんぼで遊ぶときは、ルールを決めて入ってはいけない場所を教えることも大切です。テレビの後ろやキッチンなど、危険な場所に立ち入らないようにするための練習にもつながります。

段ボールキャタピラー

室内で2歳児と運動遊びをするなら、段ボールキャタピラーも楽しめます。段ボールキャタピラーとは、段ボールを輪になるようにガムテープでつなぎ、その中に入ってハイハイをしながら進む遊びです。

全身運動になるうえに、両手で体を支える力も養えます。壁まで進んだら、反対を向けば繰り返し遊べるので、屋内でも楽しめるでしょう。壁にぶつかりそうになったタイミングで声をかけるようにして、怪我をしないように遊んでくださいね。

ペットボトルボウリング

ペットボトルボウリングも、2歳児と屋内で楽しめる運動遊びです。空のペットボトルを並べて、それに向かってボールを転がして倒します。

並べ方は三角形でなくても良いので、任意の本数で遊びましょう。また、投げるボールは大きめの方が当たりやすいので、2歳児でも楽しめます。ペットボトルがなければ、空の牛乳パックを活用するのもおすすめです。

安全に配慮しながら2歳児と運動遊びを楽しもう!

2歳児との運動遊びでは、できることが増えてくる反面、まだまだ危険性や「してはいけないこと」を理解できていないため、大人がサポートしてあげることが大切です。

もちろん安全面にも配慮しながら、子どもの「やってみたい!」という気持ちを尊重しつつ、心身の成長を楽しんで見守っていきましょう。

ONE ROOF ALLIANCE ワンルーフアライアンス

ONE ROOF ALLIANCE ワンルーフアライアンス
現在、都内22の認可保育園と認定こども園を運営する「社会福祉法人東京児童協会」と、企業主導型保育園や学童保育の運営、海外への保育事業を展開する「株式会社ONE ROOF」が主体となり、新しい子育て社会を実現していくネットワークです。