チアリーディング教室開催！｜足立区扇こころ保育園

社会福祉法人 東京児童協会では、都内に22の保育園を運営しています。子どもたちに「本物」を経験させてあげたいという保育の一環で、一流のアスリートからスポーツを教えてもらう「スポーツプロジェクト」を実施。

今回は、足立区にある「扇こころ保育園」で、石田真紀さんをお招きしてチアリーディングを教えてもらった様子をレポートします。

世界最高峰のNFLで活躍したチアリーダー・石田真紀さん

石田真紀さんは、チアリーディングの世界最高峰とされるNFL（ナショナルフットボールリーグ）で活躍したチアリーダー。

もともとアメリカンフットボールが好きで、じつは選手になりたかったそう。ですが、当時は男性選手が活躍する世界で、女子にはハードルが高い……でも、どうしても同じフィールドに立ちたい！と思い、選んだのがチアリーダーでした。

ですが、高校や大学などではチアリーダーになりたくてもできる環境ではなかったそう。社会人時代は、アメリカンフットボールチームがある企業に就職するも、経験が物を言う時代で、なかなか思うような活動ができず、不完全燃焼の日々を送ります。

それならと、未経験ながら世界最高峰のNFLにチャレンジしようと一大決心。アメリカに足を運び、チアリーダーになるためのオーディションに果敢にチャレンジ！

なかなか結果が出なかったものの、夢を叶えたい一心で、「お金が尽きるか、夢が叶うまで帰らない！」と心に決め、家族の大反対を押し切ってアメリカに留学し、もう一度大学生に。

チャレンジから6年目、ついに念願のNFLのチアリーダーになる夢を叶えます！　それから3シーズンに渡って夢の舞台で大活躍。

どんな環境でも不屈の精神でチャレンジし続けて、夢をつかんだ石田さん。帰国後は、英語で子どもたちにチアを教えたり、大学でチアの監督をするなど、指導者としても活躍中。ガッツ溢れる石田さんは「諦めないこと」をテーマにした講演会なども行っています。

まき先生の「チアリーダー教室」開催！

「おはようございます！」と元気なあいさつで始まったチアリーディング教室。

「今日みんなと一緒にチアをやる、まき、まき、まき、まき、まき先生です！」と両手をグルグル回しながら、ジェスチャー付きでごあいさつ。

子どもたちもまき先生と一緒に両手をグルグルしてチアリーダーの先生ならではの自己紹介に思わず笑顔！

「チア」は応援を意味していること、応援をリードするから「チアリーダー」だということも教えてもらいます。

チアは女の子だけがやるものと思われがちですが、“応援”することは、男女垣根なくできるもの、というまき先生の思いをみんなに届けます。

まき先生の「みんな運動会などでがんばれ〜！って応援したことあるよね？」との問いかけに、子どもたちは「ある〜！」と元気に応えます。「それなら、みんなもうチアリーダーだね！」と、早くも心は一つに。

まずは、簡単に体を動かして、ウォーミングアップを行います。「い〜ね！いい笑顔だね！」といったまき先生の声掛けで、子どもたちは楽しく体を動かします。
力士のような動きも取り入れられ、「ドスコイ！ドスコイ！」と口にしながら楽しく体をならしていきます。

体を伸ばしたり、手を叩く動作を入れたり、ジャンプしたり、さまざまな動きに夢中になって「熱くなってきた！」と子どもたち。

水分補給の休憩タイム後、まき先生が名前を尋ねると元気に自己紹介をする子どもも。それに続けと、周りにいる子どもたちが次々に名前を大きな声で発表してアピール！　「いいね〜！」と、パワフルに応えるまき先生はすっかり人気者。

いよいよポンポンを持って振り付けを教わります。キラキラのポンポンを持つと、いっそうテンションが上がる子どもたち。保育園で教わった歌と踊りを披露してれくる元気いっぱいの様子も見られました。

手の動きを入れながら右へ左へと移動したり、ジャンプしたりなど、アクティブな動きに子どもも夢中！

間違えや失敗はウェルカムとするまき先生のポジティブな言葉の数々に励まされるように、あっという間に振り付けをマスターしていく子どもたち。

続いてポップな音楽に合わせてチアダンス！　子どもたち同士で教え合う姿も見られ、小さなチアリーダーたちは、早くもお互いを「応援」しあっている様子。
ポンポンの色で2チームに分かれて、見せ合いっこする場面もありました。

ダンスとともに、「みんなで一緒にレッツゴージャンプ！」と、大きな掛け声が園庭に響き渡ります。

チアリーダー教室の最後には、「みんなとってもステキなチアリーダーになりましたね！小さなお友だちや、先生、お父さん、おかあさんに、声を掛けてあげたり、ダンスを教えてあげてください」と、まき先生。

教室が終わっても「まき先生のこと、ぜったい忘れない！」と、まき先生の周りに集まる子どもたち。

個性を大切にしたいという思いから、正しく踊るというよりは、それぞれ異なる個々のエネルギーをいかに開放してあげられるかに重点をおいて指導を行っているというまき先生。

「ダンスがうまく踊れなくても、力いっぱい声援することはできる……など、自分ができる「応援」を見つけてくれたらうれしいです。チア（＝応援）は、ダンスを覚えて踊ることだけではなく、観客の声を選手に届ける役割も担っています。そういった観点から、友だちや仲間など、困っている人を助けられるリーダーになってほしいです」と、話してくれました。

「チアリーダー教室」を終え、立派な「チアリーダー」になった子どもたち。これからも、まき先生に負けないとびきりの笑顔で、周りの人たちを元気いっぱい応援してくれることでしょう！