日々SDGs活動を保育に活かしている、東京児童協会。今回は、運営する22園の中のひとつ、目黒区にある「花房山目黒駅前保育園333」で、品川清掃事務局を招いたイベントを開催。切っても切り離せないゴミに関する問題や、清掃車の仕組みなどを学べる貴重な機会になりました。
クイズで学ぶ!リサイクルやゴミについて
元気よく挨拶を済ませ、まずは品川清掃事務所スタッフから、クイズ形式でゴミについて学びます。「魚はどうやって食べるとおいしいかな?」というスタッフに、即座に「焼いて食べるとおいしい!」と回答する子どもたち。
「おいしく食べたあとは骨が残るよね。その骨を回収するゴミは、燃えるゴミかな?燃えないゴミかな?」と、スタッフから新たなクイズが出題。子どもたちは、手で丸を作って「燃えるゴミ〜!」と、正解を連発します。
「そう、燃えるゴミは清掃工場の中で、800℃という高い温度で骨などのゴミも灰にします。ちなみに、食べ終わった貝殻や、みんなが好きなバナナの皮も燃えるゴミです」と、スタッフから燃えるゴミが灰になるまでや、燃えるゴミの種類を教えてもらいます。
次に、「フライパンを捨てるときは、燃えるゴミで出すのかな?燃えないゴミかな?」と、ちょっぴり難しいクイズ。「おとうさんやおかあさんがフライパンを使うときは、火にかけます。ということは、火にかけても燃えないってことだよね」とヒントをもらい、フライパンが燃えないゴミだと理解する子どもたち。
続いて、「使い終わった牛乳パックをリサイクルすると、どんなものができる?」という難解クイズにも挑戦! ですが、パッとひらめいた子どもが、「紙で作った物ができる!」と、核心に迫る回答が飛び出します。これには、スタッフもびっくりすると同時に感心。
牛乳パック6枚でトイレットペーパー1つがリサイクルできることを教わります。さらに、同じくリサイクルできるペットボトルが、ぬいぐるみやボールペンになる事実を知り、「えー!」と、今度は子どもたちが驚く番。
リサイクルという言葉を理解していても、実際どんなものに再利用されるかまでは、知らない子どもが多いもの。「ペットボトルはゴミとして捨てるのではなく、みんなもリサイクルしましょうね!」と、あらためてリサイクルの大切さを伝えます。
クイズで楽しくゴミについて学んだあとは、「一番大切なこと」として、「ゴミを出さないこと、減らすこと」について教えてもらいます。
それは、「給食で出たメニューを残さないようにすること、おもちゃが壊れたら直して物を大切にすること」。日常でもできるゴミを出さないコツも教えてもらいました。
こうしてクイズは約20分という短い間でしたが、子どもたちが日常的にできる、SDGsにもつながるリサイクルの大切さを、あらためて認識することができました。
地下駐車場でゴミ収集車を見学!
クイズを終えたら、地下に行って特別仕様のゴミ収集車を使った、その仕組みを実際に体験します。
見学に使用されたゴミ収集車は、側面がスケルトンになっていて、どのような工程でゴミを車内に取り込むのかを視覚的に見学できます。
実際にゴミ収集車にゴミ袋を入れ、ゴミを格納場所に押し出す「積込」スイッチを一人ひとり押します。
続いて、横に移動して、ゴミ袋が格納される様子を見学しました。ゴミ集収集車の内部を見られるまたとない機会に、釘付けになる子どもも。
さらに、ゴミ収集車の後部を映している、運転席のモニターも見学し、安全にゴミ収集作業が行われていることも学んで、約30分のイベントは終了しました。
日常生活の中でも、食べ物や物を大切にすることで、ゴミを減らすことにつながることを知った子どもたち。何気なく行っていたリサイクルですが、その重要性をあらためて実感できたイベントになりました。