おもちゃは子どもの興味をひき出し、活動の幅を広げてくれます。子どもの興味をひき出すためには、年齢や発達に合ったおもちゃ選びが重要です。0歳児の興味をひき出すおもちゃとはどんなおもちゃなのか。手作りのものや知育玩具も含めてご紹介します。
目次
0歳の赤ちゃんにとってのおもちゃとは
0歳の赤ちゃんにとってのおもちゃとは、見て、触れて、音を感じるものです。おもちゃが近くにあれば、興味を持って見ようとします。音がすれば、顔をそちらにむけたり手を伸ばして触れようとし、触れた感触を楽しむのです。
口に入れることも多いですが、この行動は口にいれることでおもちゃの形や大きさを確認しています。おもちゃと出会うことで、遊びの第一歩を踏み出しているのです。
子どもは、発達によって興味のある遊びが大きく変わっていきます。自分にとって難しすぎるおもちゃには興味を示しません。反対に簡単すぎるおもちゃに対しても、興味を失ってしまいます。子どもの発達段階を理解することは、おもちゃを選ぶ際に重要です。
0歳のあかちゃんの興味をひき出すおもちゃを、具体的に見ていきましょう。
音の出るおもちゃ
生まれたばかりの赤ちゃんでも、音はしっかりと聞こえています。近くで音がすると顔をそちらに向けたり、月齢が高くなってくると手を伸ばしたり、ハイハイで追いかける姿が見られることも。
音の出るおもちゃは、ねんねの時期から楽しむことができ、音を楽しむことから自分で動かすことなど次への興味につながります。
ガラガラ類
手で持って振ると音がする「ガラガラ」は、大人が鳴らしているものに興味を持って手を伸ばしたり、自分で振ってみたりと、さまざまな遊び方ができます。歯固めが付いているものも多く、口に入れて感触を楽しむおもちゃとしても最適です。
ベッド用釣り玩具
ベッドに取り付けて、引っ張ったりボタンを押したりすると音の出るおもちゃです。音が鳴ることに喜び、何度も繰り返し楽しむ姿が見られるようになります。色々な種類のおもちゃを取り付けると、さらに興味が広がります。
プレイボード
さまざまな音の出る仕掛けがついていて、子どもの探求心も満たしてくれるおもちゃです。子どもが好きな携帯電話やテレビなど、身近なものを模倣したおもちゃもあり、触れたり引っ張ると音が鳴ります。身近なものに興味を持ち始めた赤ちゃんにぴったりです。
動きを楽しむおもちゃ
初めはおもちゃが動く様子を見て楽しんでいた赤ちゃんも、発達とともに自分で動かして遊ぶようになります。動いているものを目で追うことから、遊びは始まっているのです。
おもちゃが動く様子が楽しいと感じることで、自分で動かしてみたいという意欲がわき、自分で動かすことで指先の発達が促されるという効果があります。
起き上がりこぼし
押すとゆらゆらと動き、後ろにひっくり返ることなく起き上がります。動いて音がなる様子が面白く、繰り返し楽しめるおもちゃです。
ボール
布やプラスチックなど材質はさまざま。0歳児には柔らかい素材がおすすめです。大人が転がしたボールを追いかけたり、自分でボールを転がしてみたり。ずりばいの時期から長く楽しめます。
布積木
高く積んで形を作ることを楽しむ積み木ですが、0歳のうちは積み木が倒れる様子に興味を持つことから遊びは始まっています。大人が積んだ積み木を倒すことが好きで、何度も繰り返し楽しむ様子が見られるでしょう。
ホース輪
ビニールホースを輪っかにつなげ、ビニールテープで巻いた手作りおもちゃです。ペットボトルを的にして投げ、輪投げとしても遊べますが、0歳児では転がしたり回してあげると良いでしょう。ホースの動きが面白く、赤ちゃんの興味をひきます。
探索心を満たすおもちゃ
子どもの知りたい、やってみたいという探求心は、心身の発達には不可欠です。身近なものに興味を持ち始めたら、子どもの探求心を満たすおもちゃを取り入れてみましょう。指先を使う場面も多く、指先の発達を促す活動としてもおすすめです。
布ティッシュ
子どもはティッシュをたくさん引き出す遊びが大好きです。いたずらのようにも思われる行動ですので、止めてしまいがちですが、布ティッシュを使えば子どもの「やってみたい」を叶えてあげられます。作り方は、ティッシュ箱に正方形に切った布を入れるだけですので、簡単に作ることができます。
プレイマット
子どもが好きな動物や乗り物などを布で作り、さまざまな仕掛けをつけた手作りおもちゃです。ファスナーや面ファスナー、ポケットなど、普段の生活の中で子どもが興味を持っている仕掛けをつけてみましょう。ポケットの中に入れる小物も用意すると、出したり入れたりする遊びも楽しめますよ。
引き出し
子どもは、活動の幅が広がる中で、中身の見えない引き出しに興味を持ち始めます。そんな様子が見られたら、子どもが自由に開けられる引き出しを用意してみましょう。指を挟んでもけがの危険性がないように、牛乳パックで手作りをする方法もおすすめです。中に物を隠しておき探索を楽しませたり、引き出しの中におもちゃを片付けることを遊びのなかで覚えさせることもできます。
全身を使うおもちゃ
発達に合わせたおもちゃで、楽しみながら全身を使うことができます。全身を使うことで、運動機能の発達を促し、戸外に行けない時には、子どもの気持ちを発散するためにも役立ちます。
ボールプール
カラーボールを段ボールで作った囲いやビニールプールに入れれば、ボールプールができあがります。ボールの感触を全身で感じながら、手足を使って出入りを楽しんだり、ボールを投げる遊びを楽しめます。
段差マット
ハイハイができるようになった赤ちゃんにおすすめのおもちゃです。市販のものもありますし、牛乳パックで作ることもできます。段差や傾斜部分を作り、赤ちゃんが上ったり下りたりする活動を楽しめるようにしましょう。バランスを崩し転倒する恐れがありますので、けが防止のためのクッションなどを置き、必ず大人が傍につく必要があります。
手押し車
自立歩行に挑戦中の、伝い歩きができる赤ちゃんにおすすめのおもちゃです。手持ち部分を握り、足を前に出すと車輪が動き歩行を手助けしてくれます。速度が速すぎるとけがの危険がありますので、ある程度安定した速度で伝い歩きができるようになってから使用しましょう。
まとめ
発達に合ったおもちゃは、子どもの興味を引き出し、遊びを豊かにします。おもちゃの種類によっては、心身の発達を促すというメリットも。
月齢などにより発達段階の差が大きい0歳の時期だからこそ、発達を見極めたおもちゃ選びを心掛けるようにしましょう。