日本代表選手も参加!スポーツプロジェクトによるラクロス教室|神田淡路町保育園大きなおうち

都内に24の保育園を運営している社会福祉法人 東京児童協会では、子どもたちに”本物”の経験をさせてあげたいという保育の一環で、一流のアスリートや元オリンピアン、世界大会出場選手などのトップアスリートの方による「スポーツプロジェクト」を実施しています。園にお越しいただき、子どもたちにスポーツの楽しみ方やルールなどを教えていただけるとても貴重な時間です。

今回は、神田淡路町おおきなおうちで行われたラクロス教室をレポートします。

小さな頃からラクロスを体験できるのは貴重

今回のスポーツプロジェクトには、女子ラクロス団体のSELLの松本志緒莉さんはじめ、現日本代表の山田千沙さん、菅谷美玖さん、遣田友香さんが来園してくださいました。

松本さんに、ラクロスを始められたきっかけや子どもたちがラクロスを体験することについて思うことなどを聞きました。

「子どもの頃から、クラブチームで11年サッカーをやっていました。大学入学を機に違うスポーツの部活に入ろうと決めていていたので、新入生歓迎会で誘われたのをきっかけにラクロスを選びました。大学ラクロスの魅力は、ほとんどのメンバーが初心者だということ。最近は、小学生のチームが増えていますが、当時はまだ小さい頃からラクロスをやっているという人はほとんどいませんでした。

今回、年長さんにラクロスを体験してもらいましたが、これはかなり貴重な体験だと思います。道具を使うということで、どうしても年長の後半にならないと体験が難しいのですが、今日参加した園児のみなさんはとても上手にできていました。子どもは、見て真似する能力が高いので、早いうちに見て真似する能力を伸ばしてあげると他にも転用できるのかなと思います」

今回使用するのは、クロスもボールも子ども用。大人が使用するボールは、固いゴム製のものなんだそうです。

「大抵のことは器用にこなせるタイプだったのですが、ラクロスをはじめてからは、「できない」「難しい」という経験をたくさんしました。クロスを使ってボールを投げたり、落とさないというのがとにかく難しかったんです。私にとってラクロスの魅力は、”そう簡単にできない””極められない”ということ。そういう部分に面白さを感じています」(松本さん)

大学生になってからはじめても、難しいと感じるラクロス。子どもたちは、上手にできるのでしょうか?

クロスを使うので、事前説明をしっかり聞く子どもたち

以前もラクロスに挑戦したことがある神田淡路町保育園の子どもたち。久しぶりのラクロスを楽しみにしていたこともあり、さっそくクロスを持って感触を確かめています。

今日行うのは、クロス遊び。クロスを持ち、実際にボールを投げてキャッチして遊びます。

大人でも最初は扱いが難しいクロス。子どもたちは使いこなせるのでしょうか。

現役日本代表・山田千沙選手が、子どもたちに丁寧にクロスの使い方やボールの扱い方を説明します。

「道具を使うので、お友達にぶつけないように気をつけましょう」という説明を真剣に聞く子どもたち。

卒園間近の年長さんクラスなので、しっかりお話が聞き、ルールを理解しています。クロスを使った遊びがはじまるのをワクワクして待っています。

ラクロスで養える”7つの能力”

ラクロスは、”7つの能力”を身につけられる競技でもあるそうです。その7つの能力とは……。

  • リズム能力
  • バランス能力
  • 変換能力
  • 反応能力
  • 連結能力
  • 定位能力
  • 識別能力

全身のバランス感覚や協調性を養い、思考力や集中力を鍛える効果があるとされているコーディネーショントレーニング。そのコーディネーショントレーニングで養える7つの能力をラクロスはすべて網羅していると言われています。ラクロスを小さい頃からやっていると、7つの能力も自然と養われていくということです。運動神経が良いと言われている子は、この能力に長けています」(松本さん)

決して知名度が高いスポーツではありませんが、小さな頃からラクロスをはじめることで身につく能力はとても高そうですね。普段なかなか経験する機会がないラクロスを何度も経験できている園児たちは、知らぬ間に7つ能力が伸びているかもしれません。

2回目の体験だとしても短時間で勘を取り戻し、とても上手にクロスや球を扱うことができていました。

投げて、キャッチして、ポーズ! クロス遊び

最期は、クロスに球を入れた状態でゴールまで走り、ゴールに球を入れるという練習をしました。

クロスを持ちながら走るのは上手なのですが、ゴール前ではやはり勢いが落ちてしまうのでゴールの枠に球を入れることに苦戦する園児たちも見られましたが、みんなとても楽しそうに走って、ゴール! に挑戦していました。

練習時間も終わりに近づくと、子どもたちのクロスの扱い方は感心するほどうまくなりました。

ゴールを決めて、ハイタッチ! 子どもたちの自己肯定感を高める経験になったことでしょう。

最期に、スポーツプロジェクトで子どもたちのためにさまざまなイベントを強力してくださった株式会社クリアソンの土田さんから卒園間近の園児たちに素敵なメッセージが贈られました。

「4月から小学生になるみなさん、どんな時も楽しむこと忘れないでください。できないことも楽しみながら挑戦するとできるようになります。今日、みなさんが楽しみながらラクロスを上手にできたように、小学校に行ってもいろんなことをどんどん楽しんでください」

土田さんのお話を子どもたちはキラキラした瞳で聞いていました。

園生活の中でたくさん楽しい経験をしてきた子どもたち。ここでの成功体験が。きっとこれからの小学校生活にも必ず活きるでしょう!

ONE ROOF ALLIANCE ワンルーフアライアンス

ONE ROOF ALLIANCE ワンルーフアライアンス
現在、都内22の認可保育園と認定こども園を運営する「社会福祉法人東京児童協会」と、企業主導型保育園や学童保育の運営、海外への保育事業を展開する「株式会社ONE ROOF」が主体となり、新しい子育て社会を実現していくネットワークです。