「知育って何から始めればいいの?」
「どんな知育玩具が子どもに合うのかわからない」
とお困りの方もいるでしょう。
知育は年齢や発達段階に合わせた方法を選ぶことで、子どもの成長を大きくサポートします。例えば、0歳には感覚を刺激するおもちゃ、3歳には創造力を伸ばすブロックなど、それぞれの発達に合った知育があります。
そこでこの記事では、知育の基本から具体的な実践例を、忙しいママやパパにもわかりやすくご紹介します。ぜひ最後までお読みください。
目次
そもそも知育とは三育のひとつ
「知育」は、「徳育」「体育」と並ぶ三育の一つであり、子どもの知的発達を促す要素として欠かせません。頭・心・体の発達は、相互に影響し合うものとして、三育では、知育=頭の教育、徳育=心の教育、体育=体の教育とされています。
※三育とは、子どもへの教育の考え方のことです。「教育論」(イギリスの学者ハーバート・スペンサー著)にて1861年に提唱されました。
知育は、子どもの知的能力を育成し、将来の学習や社会生活において重要な役割を果たします。脳の発達が著しい幼児期に知育を取り入れることで、考察力や判断力、記憶力、問題解決能力などの知的能力を養うと考えられています。
続いて、知育の効果について詳しく紹介するので参考にしてみてください。
知育の効果
知育は、子どもの認知能力や問題解決能力を向上させると言われています。幼少期に知育を取り入れることで、子どもの脳の発達が促進され、抽象的思考能力や注意力が上がると考えられているためです。知育によって期待できる効果は以下の通りです。
- 思考力の向上
パズルや積み木遊びを通じて、論理的思考や問題解決能力を養うことができます。
- 創造力の育成
絵を描いたり、物語を作ったりする活動で新しいアイデアを生み出す力を育てます。
- 集中力の向上
知育玩具を使った遊びで、一つのことに集中する力が鍛えられます。
- 自己肯定感の向上
知育活動の中で成功体験を重ねることで、自信を持ち、挑戦意欲が高まりやすくなります。
- 言語能力の発達
絵本の読み聞かせや語彙を増やす遊びにより、言葉の理解力や表現力向上が見込めます。
- 手先の器用さの向上
積み木や型はめパズルなどで手と指の動きを鍛え、器用さを育てます。
- 社会性の発達
ごっこ遊びや共同で取り組む知育活動を通じて、コミュニケーション能力や協調性向上が期待できます。
- 非認知能力の向上
達成感や挑戦への意欲、感情のコントロールなど、人生に役立つスキルを養います。
これらの効果を得るには、年齢毎に適した知育を施すことが重要です。そこで次の見出しでは年齢別におすすめの知育と知育玩具例を紹介します。
【年齢別】知育の例とおすすめの知育玩具
知育は、子どもの発達段階や対象年齢に合わせた適切な方法を選ぶことが重要です。なぜなら、0歳から6歳までの子どもには臨界期と敏感期があるためです。特に臨界期については「ある時期にしか獲得されず、そのタイミングを逃すとその機能を発達させることが出来ない」時期のことを言います。敏感期は子どもが特定のものに強い興味を示す時期です。このタイミングでの体験が、効率的な学びにつながるとされています。
ぜひ下記の目安を参考に、子どもの年齢に合う知育を施し発達や成長を促しましょう。
- 0〜1歳:感覚刺激を通じた知育が理想
- 2〜3歳:言語と手先の発達を促す知育が理想
- 4〜6歳:論理的思考と創造力を育む知育が理想
0〜1歳:感覚刺激を通じた知育
0〜1歳の赤ちゃんには、視覚や聴覚、触覚を刺激する知育玩具が効果的です。この時期の赤ちゃんは、色鮮やかで音の出るおもちゃや、柔らかい布製の絵本に興味を示す傾向があります。
例えば、布絵本や音の出るラトルは、視覚と聴覚を同時に刺激し、感覚の発達を促すでしょう。また、握りやすい形状のおもちゃは、手先の発達にも役立ちます。0~1歳児向けの知育玩具を通じて、赤ちゃんの感覚を豊かに育みましょう。
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2〜3歳:言語と手先の発達を促す知育
2〜3歳の幼児には、言語能力や手先の器用さを育てる知育活動が適しています。この年齢の子どもは、言葉の爆発的な発達とともに、手先の器用さも高まる時期です。
型はめパズルや積み木遊びは、子どもが形を認識する能力を高め、手と目を連動させて物を正確に動かす力を育てるでしょう。また、絵本の読み聞かせは、2〜3歳児の語彙の増加や想像力の発達に効果的です。幼児の知育活動で、子どもの言語力と手先のスキルを伸ばしましょう。
4〜6歳:論理的思考と創造力を育む知育
4〜6歳の子どもには、論理的思考や創造力を養う知育玩具がおすすめです。この時期の子どもは、より複雑な思考や創造的な活動に興味を持ち始めます。
例えば、ブロック遊びや簡単なボードゲームは、問題解決能力や計画性を育てるでしょう。また、絵を描いたり、物語を作ったりする活動は、創造力や表現力にプラスになる可能性があります。4〜6歳児向けの知育は子どもの知的好奇心をさらに深めていくのに役立ちます。
なお、上記はあくまで目安ですので、子どもの能力や興味関心にあった知育を実施しましょう。
次の章では、知育の効果をできるだけ得られるためのポイントを解説します。
知育を行うときの3つのポイント
知育の効果を高めるには、以下の3つのポイントが重要です。ぜひ参考にしてみてください。
子どもの興味関心に基づいた知育を選ぶ
子どもが興味のある知育玩具を選ぶことで、子どもが主体的に遊ぶようになり、結果的に集中力の向上や創造力の向上に繋がることがあります。そのため、知育をする際はまず子どもの興味関心に注目することからはじめてみましょう。
五感が使えるようにサポートする
子どもが五感をうまく使えるようにサポートすることで、より成長を促しやすくなります。そのため、異なる知育玩具や活動を組み合わせるのもおすすめです。積み木で触感を使い、絵本で視覚や聴覚を使うなど、様々なアプローチを試してみましょう。
子どもを見守る
子どもを見守るのも知育のポイントです。例えば、子どもが正しいおもちゃの使い方をしていない場合でも、まずは子どもがやりたいように見守りましょう。もしも子どもが上手く遊べずにイライラしたり、興味を失うようであれば子どもの話を聞きつつ、正しい遊び方を教えてあげるというスタンスを意識してみてください。
おもちゃを買わなくてもOK!家庭でできる簡単知育アイデア
知育玩具がない場合は、以下のアイデアを参考に知育してみてはいかがでしょうか。いくつか紹介しますので、参考にしてみてください。
- お絵描き
お絵描きは鉛筆や色鉛筆があればいつでも取り組める遊びです。子どもが思ったように描くのを見守ることで創造性の育成にもつながるかもしれません。自分の手でクレヨンや色鉛筆を握れない年齢の場合は、絵の具を指先に付けて絵を描くフィンガーペインティングもおすすめです。
- シール貼りや折り紙
シールや折り紙は手先の器用さを養います。また、忍耐力や集中力、思考力、創造力が身につくとも言われています。
- 色水遊びやビーズつなぎ
色水遊びやビーズつなぎは、子どもが色を認識する力を養います。また、集中力を高めるのにも効果的です。
- 数字に触れる機会を作る
意識的に数字に触れる機会を作ることで、数学的思考の基礎が作られることもあります。数字を使った歌を歌ったり、日常生活で数を数える機会を作ったりと工夫してみましょう。
知育で楽しみながら知力を育てよう
本記事では、知育の基本的な考え方から、年齢別に適した知育方法やおすすめの知育玩具までを紹介しました。知育は、子どもの知的発達を促し、将来の学習や社会生活に必要な力を育む重要な教育の一環です。子どもの総合的な成長を支えるために欠かせない要素とも言えます。
0歳には感覚を刺激するおもちゃ、3歳には創造力を伸ばすブロックやパズルなど、子どもの発達段階に応じた取り組みが効果的です。また、家庭で簡単にできる知育アイデアも取り入れ、子どもが楽しみながらできる学びをサポートするのもよいでしょう。