「0歳児の手遊びについて知りたい」
「0歳児の手遊びはどんなものがあるの?」
初めての育児では、こんな疑問も多いのではないでしょうか?
0歳児向けの手遊びは赤ちゃんの発達を促進し、親子の絆を深める効果があると言われています。手遊びの狙いやメリットを知れれば、その分子どもとの手遊びの時間の重要性に気付けるはずです。
そこでこの記事では、0歳児の手遊びがなぜ重要なのかを解説した上で、簡単で人気の手遊びや歌を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
0歳児の手遊びのねらいやメリット
そもそも手遊びとは、赤ちゃんととパパやママが歌に合わせて一緒に手を動かすあそびのことを言います。特に0歳児の頃の手遊びは発達を促進する上に、保護者や保育士など、他者とのコミュニケーションを深める重要な役割を果たすと言われています。具体的な0歳児の手遊びの主なねらいやメリットは次の通りです。
- 言葉への興味を育てる
歌を通じて、赤ちゃんの言葉や音への関心を引き出す助けになります。また、手遊びの歌は簡単なメロディーや歌詞が多いため、記憶力も高まる傾向にあります。
- 情緒を安定させる
手遊び歌を通じて全身を動かし、リズムに合せつつ、他者とのコミュニケーション、スキンシップを図ることで情緒が安定しやすくなると言われています。また、手遊びは楽しいものが多いため、赤ちゃんの楽しさを引き出し、保護者や保育士と赤ちゃん両者のポジティブな感情も育みます。
- 他者との関わりの機会になる
手遊びは家庭だけでなく、保育園でも行われることが多いため、他者と関わることへの関心を高めることにもつながります。
- 手指の発達につながる
手遊びでは、手や指を動かすため、手先の器用さも育てます。パ―は手を広げること、グーは手を握ることなど、どのように手を動かすのかを理解する助けにもなります。
赤ちゃんとの手遊びはいつから始めればいい?
赤ちゃんが手遊びを楽しめるようになるのは、一般的にお座りができるようになるといわれている生後5~8ヶ月がおすすめです。
生後5ヶ月頃は、親が赤ちゃんを膝の上に乗せ、手や足を優しく動かしながら「いないいないばあ」などの簡単な手遊びを始めるのに最適です。生後8ヶ月頃は、お座りが安定し赤ちゃん自身が手を動かして手遊びに参加しやすくなります。
発達は子どもによって異なるため、赤ちゃんの発達段階に合わせて、親子でふれあいを楽しみましょう。
さて、次の章では人気で簡単にできる0歳児向けの手遊びを10個紹介します。
簡単&人気!0歳児向け手遊び歌10選
ここでは0歳児におすすめの簡単な手遊び歌やわらべうたと、手遊び歌の動画を紹介するので参考にしてみてください。それぞれ、大きな声で、わかりやすく、はきはき歌うのがポイントです。
- はじまるよ
- いないいないばあ
- いっぽんばしこちょこちょ
- とんとんとんとんひげじいさん
- バスにのって
- むすんでひらいて
- まあるいたまご
- ちょうちょう
- やさいのうた
- 雪だるまのチャチャチャ
はじまるよ
「はじまるよ♪はじまるよ♪ はじまるよったら はじまるよ♪
1と1でニンジャだよ ドロ~ン!」
といった歌詞で始まるこの手遊び歌は、まさに曲名の通り、これから楽しいことがはじまるぞ~! というワクワク感に満ちています。この歌を手遊びの最初に歌うと、これから遊びが始まることを赤ちゃんに伝えやすいのでおすすめです。
いないいないばあ
子どもをあやすときの定番「いないいないばあ」は、0歳児と初めてする手遊び歌におすすめです。この遊びには、前頭前野を鍛える、短期記憶力を養うなどの効果があると言われており、0歳児の脳の発達を助けます。
いっぽんばしこちょこちょ
「いっぽんばしこちょこちょ」も、赤ちゃん向けの定番手遊び歌で、大人と0歳児とのふれあいを楽しめる遊びです。この歌では、大人が赤ちゃんの腕や体を優しく触りながらリズムに合わせて歌い、最後に「こちょこちょ」とくすぐる動作で赤ちゃんとのコミュニケーションを取ります。触覚を刺激することで赤ちゃんの感覚発達を促すのに加え、笑いを通じて情緒の安定にもつながります。
とんとんとんとんひげじいさん
「とんとんとんとんひげじいさん♪ とんとんとんとん こぶじいさん♪」という歌詞からスタートするこの手遊び歌は、とんとんとんとんのリズムが良く、歌いやすい曲です。「キラキラキラキラ てはおひざ♪」という最後の締めくくりも、両手を広げてヒラヒラする動きがかわいらしく、0歳児も一緒に楽しみやすい歌です。
バスにのって
大人の膝の上に子どもを座らせ、一緒に揺れながら楽しめる手遊び歌です。「バスに乗って揺られて ゴーゴー♪」と、アトラクションを楽しむ気分で歌ってみてはいかがでしょうか。
むすんでひらいて
昔から歌われている手遊び歌なので、子どもの頃遊んだ記憶のある方も多いかもしれません。手を開いたり閉じたりする動きは、0歳児の最初の頃にできるようになる場合も多いので、簡単に遊べる手遊び歌です。
まあるいたまご
「まあるいたまご」は、赤ちゃんの興味を引きやすいシンプルなメロディと歌詞が特徴です。歌詞に合わせて手を丸くしたり、指を動かしたりすることで、赤ちゃんの手指の発達やリズム感が育つでしょう。
ちょうちょう
「ちょうちょう ちょうちょう♪なのはにとまれ」というこの手遊び歌の歌詞は、保護者の方も保育園や幼稚園、小学校などで一度は歌ったことのある方も多いでしょう。両手を蝶のようにヒラヒラ動かし、春の季節感を表現するのがポイントです。
やさいのうた
トマト、キャベツ、カボチャなど、四季折々の様々な野菜が登場する手遊び歌です。色々な野菜を知ることができ、食育にもつながるかもしれません。
雪だるまのチャチャチャ
「ゆきがふってきた チャチャチャ♪」と手を叩いて歌う、冬の手遊び歌です。冬の季節を一緒に感じるきっかけにもなりそうですね。
【関連記事】:0歳の時期に最適な遊びとは?遊んであげるときのポイントも紹介
0歳児の手遊びのポイントと注意点
赤ちゃんの手足や脳が発達していくと、できる動きや歌えるメロディも増えます。ただし、成長には個人差があるため、それぞれの月齢や成長段階に合わせて遊びを選びましょう。
また、0歳児は身体が未発達なので、無理のない範囲で行うことが大切です。赤ちゃんの身体に強い力や大きな動きが加わると、負担がかかりケガにつながるかもしれません。さらに、赤ちゃんは感覚が敏感であり、過剰な刺激が不安やストレスを引き起こすこともあるため、注意が必要です。
保育士も実施している0歳児との手遊びの重要性とは
0歳児への手遊びは保育現場でも行われています。保育士は、赤ちゃんの手先の器用さやリズム感を育てるだけでなく、保育士とのコミュニケーションを円滑にし、安心感を与えるために手遊びを取り入れているという背景もあります。
実際に、保育者への保育実践情報を提供する「日本保育者未来通信」でも、0歳児の室内活動にて、「手遊びやわらべうたで、触れあい遊びを楽しむ機会を豊富に持つようにする」ことがポイントとして書かれています。
それほど、0歳児の手遊びは重要であるということです。ぜひご家庭でも取り入れ、0歳児の赤ちゃんの情緒の形成や発達の促進、他者への安心感を得られる土台を作りましょう。
参考サイト:室内活動(自由遊び) 0歳児 | 保育の実践情報や実践事例なら日本保育者未来通信
0歳児は手遊びで楽しみながら成長する
0歳児の手遊びは、赤ちゃんの発達を促し、保護者や保育士とのコミュニケーションを深める大切な活動です。手指の動きを通じて器用さやリズム感を育むだけでなく、言葉や音への興味も引き出します。
「いないいないばあ」や「いっぽんばしこちょこちょ」などの人気手遊びは、簡単で安全に楽しむことができ、赤ちゃんの笑顔を引き出すために効果的です。
ぜひ、赤ちゃんの成長段階に合わせてお気に入りの手遊びを取り入れて、楽しいふれあい時間を作ってみましょう。