保育士採用におけるWeb面接とは?選考を突破するための重要ポイントも解説

最近はコロナ禍ということもあり、対面による面接ではなくWeb面接を取り入れる保育園も多くなっています。しかし、従来までは「面接=対面でのアピール」というイメージが強く、Web面接がどのような採用方法なのか知らない方も多いでしょう。

そこでこの記事では、保育士採用におけるWeb面接はそもそもどのようなものか?という部分からWeb面接を取り入れている保育園にエントリーすることのメリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。

主流になりつつあるWeb面接の特徴と重要ポイントを理解して、就職活動を成功させましょう!

1.保育士採用におけるWeb面接とは?

これまでは、求人サイトに掲載されている求人情報やホームページからエントリーし、書類選考を通過すると保育園の採用担当者または園長先生との面接を行って採用をしていました。しかし、最近は、コロナ禍によって対面することで保育園内にウイルスが持ち込まれないよう、非対面型のWeb上で面接を行う保育園が増えているのです。

やり方や使用するツールは、保育園によって異なりますが、一般的にはビデオ通話が可能な機能を搭載しているオンラインツールなどを利用し、パソコンの画面越しに面接を行うというスタイルになっています。そのため、Web面接が必要な場合はパソコンとインターネットが使える環境を整えておく必要があるでしょう。

1-1.Web面接は全国的に広まりつつある

マイナビのキャリアリサーチLabが調査した結果では、2022年卒の就活生が受けた面接は約8割が対面ではなくWeb面接による選考だったことを明らかにしています。つまり、コロナ禍によって、これ以上の感染リスクを回避するためにもWeb面接という選考方法は、全国的に広まりつつあると言えるでしょう。

また、保育園の採用面接でも同様に大切な子どもたちを預かっている保育園でコロナ感染が拡大してしまう危険性を考慮して、Web面接に切り替えるところも増えている状況です。

参考:2022年卒 学生就職モニター調査 4月の活動状況 | マイナビキャリアリサーチLab

2.保育士がWeb面接を受けることのメリット3つ

Web面接は、対面での面接が当たり前だっただけにイメージがしづらかったり、あえて敬遠したりしがちです。しかし、Web面接を受けることには、保育士側にも以下のようなメリットがあります。

  • 自宅など落ち着いた環境で面接が受けられる
  • 移動によるコストを削減できる
  • 環境を整えるだけですぐに選考を受けられる

それぞれのメリットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

2-1.自宅など落ち着いた環境で面接が受けられる

Web面接による選考であれば、自宅など落ち着ける環境で面接に臨むことができます。一般的な面接の場合は、自分以外の求職者やその場の雰囲気などに飲まれて緊張してしまうこともあるでしょう。

したがって、対面による面接が苦手という方にとって、リラックスした状態で面接を受けられるため、受け応えもしやすくかなり効果的です。

2-2.移動によるコストを削減できる

自宅で受けられるWeb面接は、移動によるコストを削減できる点も大きなメリットです。Web面接ではなく対面で面接を行う場合、当然ながら面接会場へ足を運ばなければなりません。

また、エントリーする保育園の数が多ければ、それだけ移動によるコストは増えてくるでしょう。しかし、Web面接の場合は面接会場まで移動する必要がなくなり、交通費などのコストを最小限に抑えながら就職活動ができます

2-3.環境を整えるだけですぐに選考を受けられる

先ほども述べたようにWeb面接の場合は、移動する時間が必要ないため、自宅のネット環境とパソコンを用意するだけですぐにでも面接が可能になります。

例えば、対面による面接選考だと移動時間や面接までの待ち時間、面接のようにさまざまな工程が必要でした。しかし、Web面接であれば、採用担当者から伝えられた時間に面接用のビデオチャットツールなどにアクセスするだけです。

したがって、対面による面接と比べて準備がしやすいだけでなく、スケジュール調整もやりやすくなるでしょう。

3.保育士がWeb面接を受けることのデメリット2つ

ここまでで、Web面接を受けることのメリットを解説しましたが、同時にデメリットもあります。とくに以下の2点は、ネットならではのデメリットでもあるため、意識的に注意しながら面接に臨むと良いかもしれません。

3-1.熱意が伝わりにくいケースがある

1つめのデメリットは、対面による面接よりも熱意が伝わりにくいケースがあるという点です。Web面接はパソコンの画面越しで行われるため、実際に対面したときの声のトーンや表情などがうまく伝わらないときもあります。

全部のWeb面接が当てはまるわけではありませんが、対面型の面接よりも意識して少し大きめの声で発言したり、いつもより表情の付け方を工夫したりすると効果的です。また、細かいですが、目線を画面ではなくパソコンの内カメラに向けることで、面接官に目線がいくようになるという点もテクニックの要素として知っておくと良いでしょう。

3-2.インターネットなどの環境を事前に整える必要がある

2つめのデメリットは、Web面接は当然ながらインターネット環境が必要になるため、あらかじめ環境を整えておく必要があることです。とくにWeb面接では、通信環境が悪いと面接官が発した言葉が途切れてしまい、うまく聞き取れなかったり、逆にこちらが発言した内容が伝えられなかったりします。

そのため、すでにインターネットの環境が整っている方は、ビデオチャットが問題なくできるかどうかを確認しておくと良いでしょう。一方、これから環境を整えるという方は、機器を購入する際、店員さんにWeb面接などのビデオチャットに適しているかどうかを確認してから購入すると安心です。

4.Web面接を突破するための重要ポイント

Web面接を突破するための重要ポイント

最後にWeb面接を突破するための重要なポイントを3つに分けて紹介します。冒頭でも述べたようにWeb面接を導入している保育園や一般企業は増えてきていますが、エントリーする側はまだ慣れていない方も多いです。

しかし、以下の3点を意識して就職活動を行うことで、Web面接だけでなく対面型の面接も突破しやすくなるでしょう。

4-1.面接を受ける保育園の研究をする

1つは、面接を受ける予定もしくは候補の保育園を徹底的に研究することです。就職活動において企業研究はかなり重要ですが、教育方針や保育園の様子、雰囲気など細かい部分まで調べている保育士の方はあまり多くありません。

そのため、就職先の候補となっている保育園の研究は、早い段階から行っておくと良いでしょう。ただ、これまでに企業研究などを行ったことがない方にとっては、実際にどうすれば良いのかわからないと思います。

そこでおすすめしたいのが、ホームページや求人票に記載されている情報だけでなく保育園の中を見学できる「園見学」などに参加することです。園見学に参加できれば、保育園の雰囲気などを効率的に知ることができるでしょう。

4-2.質問されそうなことを書き出しておく

2つめは、事前準備として面接官に質問されそうなことをノートなどに書き出しておくことです。前述したようにWeb面接の場合は、通常の面接よりもリラックスした状態で受けられます。

しかし、たとえWeb面接でも必ず緊張するため、あらかじめ面接官から質問されそうなことをリストアップしておくとスムーズに受け応えできるようになるでしょう。また、質問されそうな項目を書き出しておくことで、面接練習などを自宅で行う際も練習しやすくなります。

4-3.あらじめビデオチャットなどで練習する

3つめは、ビデオチャットツールなどを用いてあらかじめWeb面接の練習をすることです。先ほども述べたようにビデオチャットツールを用いるWeb面接は、保育士にとってあまり馴染みのない方法になります。

そのため、Web面接を行う予定もしくは、これからWeb面接を導入している保育園に応募したいと考えているのであれば、家族同士でビデオチャットツールをつなげてみるなどシミュレーションをしておくと良いでしょう。

シミュレーションを行ったときに接続が悪かったり、音声または映像が乱れてしまうという現象があった場合、その状態でWeb面接に望んでしまうとスムーズな面接ができなくなります。したがって、Web面接が決まる前から念の為、シミュレーションをして環境を確認するようにしましょう。

5.保育士がWeb面接を突破するには事前準備が大切!

今回は保育士がWeb面接を受けることのメリット・デメリットから選考を突破するために重要なポイントを詳しく解説しました。最近では、コロナ禍による影響もあってWeb面接など非対面型の選考を導入する保育園も増えてきています。

そのため、エントリーする側もWeb面接の特徴や受け方を理解しつつ、準備する必要があるでしょう。とくにWeb面接を突破するためには、問題なく通信できるネット環境の構築や事前シミュレーション、園見学など就職先候補の保育園研究など事前準備がかなり重要です。

したがって、これからWeb面接を採用している保育園への選考にエントリーするときは、今回解説した重要ポイントを中心に準備をしてみてください。

ONE ROOF ALLIANCE ワンルーフアライアンス

ONE ROOF ALLIANCE ワンルーフアライアンス
現在、都内22の認可保育園と認定こども園を運営する「社会福祉法人東京児童協会」と、企業主導型保育園や学童保育の運営、海外への保育事業を展開する「株式会社ONE ROOF」が主体となり、新しい子育て社会を実現していくネットワークです。